枇杷染レポート2023


2023年5月におこなった
枇杷染ワークショップの報告です。


主宰者自宅の
枇杷の木の剪定にあわせて開催。
上の写真中央が枇杷の木です。
ちょうど実ができる時期であり
小粒ながら
ジャムに出来そうな甘い実でした。


枇杷染は実ではなく葉で染めます。
まずは葉を洗う事からスタート

枝に実が残る姿は不思議な感じ…



その後
洗った葉を刻んで砕いて
1時間煮出して染液完成。
そして
布を染液に入れて
更に1時間煮る中で
緑の葉から
枇杷の実のような発色に

染色を終え水洗
次は媒染の工程へ・・・

今回は3種の媒染剤を準備しました。
1)ミョウバンよるアルミ媒染で黄系
2)セスキによるアルカリ媒染でピンク系
3)木酢酸鉄液による鉄媒染でダーク系

好みの媒染剤を選択し・・・
板締めや絞りなどによって
柄付けをおこなう事にも挑戦。
媒染の工程を経て仕上がったモノたちを
下に紹介します。
枇杷らしい色が中心となりますが
鉄媒染ではグレーやブラウンなど
ダークな発色となります。
枇杷染は緑の葉から枇杷色(?)へ
更に媒染工程を経て
様々な色味への展開が可能です。

アルカリ媒染で優しい色味なりました。
布の端を縫い込めばストールとなります!
この布は私が準備した絹の反物です。
今期はたくさん準備しました。


絹の反物の他にも
綿のハンカチや手ぬぐいも準備。

その他
ご持参の品を染めるケースも。
この枇杷染では
バリエーション豊かな成果を
得る事ができました。

次回は7月下旬に
藍の生葉染ワークショップを開催します。
現在、順調に蓼藍が育っています。
6/11の様子


既に染めることが出来そうな感じです!

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