ご報告:春は桜染め実験



時おり私がおこなう草木染は
自宅にある植物を用いる事を
決まり事としています。

これまでに
藍の生葉染と枇杷染に
取り組みましたが
今年は桜染に挑戦することに。

何といっても我が家には
大きな桜が3本もあるので。

 


・・・ということで
2022年3月後半は
桜染実験に取り組んでいました。

桜の花が咲く前の
枝を煮出して染料とするとの
情報を得てギリギリの
タイミングで実践。



桜の枝は鮮度が大切だそうで
枝を切り出すや否や細かく砕き



即、煮出しました。
1番目の煮出し液は使わず
2番液と3番液を用いて染液に。



染液のPHは8~9であることを確認。



実験として準備した布は
絹地2種、ガーゼ、綿のハンカチ
藍の生葉染した麻布



今回
色を定着させる媒染液には
ミョウバンを用いました。



染色結果は・・・

薄っすらとしたピンク色から
パンスト色、肌着色?
大きく括ると<桜色>と言えそうな
色調となり
まずは成功でしょうか?

しかし
目指す桜色に仕上げるには
微妙な調整が必要であることが
分かりました。



藍の生葉染した麻生地は
何とも言えない
奥ゆかしい色合いに。
この麻生地には
後日
更に枇杷染で鉄媒染を施し
黒味を入れて仕上げる予定。

複数の草木染を掛け合わせ
渾身の一点ものを
目指すのも良いかもしれない。



実験後
更にいろいろと調べてみると
<いつでもできる桜染め>
・・・という処方を発見!

時期を問わず出来る事が分かりました。
安定した結果が得られたら
皆さんにお声掛けしようと思います。
その日をご期待ください。

今年は
マリーゴールドの花びらで
黄色に染める実験もおこなう予定で
現在、花の苗を育成中です。

私は大学で染織を専攻していましたが
草木染は未知の世界。
どこまで出来るのかわかりませんが
自然豊かな環境に住んでいる利点を活かし
これからも
いろいろ挑戦したいと思っています。


Yoshie Tokunaga

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